エアコンから異音がする!音を聞いて原因と対処法をチェック

「カタカタ」「キュルキュル」「シュー」「ポコポコ」など、エアコンから聞こえる変な音は、音によって原因が異なります。正常なエアコンでも音が鳴ることはよくあるので、音をチェックして修理やクリーニングの必要があるか確認してみましょう。

この記事でわかること
  • ・エアコンの異音の種類によって考えられる原因が異なる
  • 例を挙げると、「ポコポコ」の場合は排水ホースの詰まり、「カサカサ」の場合は虫の侵入などが考えられます。

  • ・エアコンから異音がして、原因もわからないときはエアコン修理業者に依頼する
  • エアコンの異変が目視で確認できない場合は、エアコン内部で異常が起こっている場合があります。そのような時は無理に自分で直そうとせず、プロの業者に依頼しましょう。

  • ・エアコンの故障を防ぐには、エアコンクリーニングの依頼がおすすめ
  • エアコンの故障を防ぐためには、エアコンを綺麗に保つことが大切です。プロのエアコンクリーニング業者に依頼することで、自分では手が届かない内部まで清潔にすることができます。
【記事作成】おうちにプロ 編集部
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カタカタやガタガタは、カバーやフィルターを確認

カタカタやガタガタと音がしている時、エアコン内部のモーターの振動が増幅することによって、前面カバーやフィルターが揺れて音が出ている場合があります。

前面カバーやフィルターが正しく取り付けらているか確認してみましょう。カバーやフィルターの位置を直しても音が続く場合、エアコンが故障している可能性があるため、メーカーの修理窓口までご連絡ください。

なお、自動お掃除機能付きエアコンの場合、エアコンの電源を切った後に、お掃除ロボットが作動する時に、小さな音でカタカタやガタガタ、ギギギのような音が聞こえますが、これは故障ではありません。

キュルキュルやキーンは、内部の汚れかモーターのベアリングの故障

エアコンからキュルキュルやキーンと耳鳴りのような高い音が聞こえる原因は2つ考えられます。

内部にホコリが詰まって汚れている

エアコン内部のフィルターがホコリによって目詰まりを起こすと「キュルキュル」や「キーン」と異音が聞こえる場合があります。フィルターが目詰まりするとエアコン本体が空気を吸い込むことができないため、音が発生してしまいます。

フィルターが汚れているだけであれば、掃除機でフィルター表面のホコリを吸い取り、汚れがひどい場合は中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸して洗い乾かすことで、自分で掃除すれば音が止まることがあります。

一方で長期間フィルターの掃除やお手入れを怠っていて、フィルターの奥の内部までホコリやカビが入り込んでいる状態の場合は、専門業者にエアコンクリーニングを依頼し、内部を高圧洗浄機でキレイに洗い流してもらうことで解消する可能性があります。

モーターのベアリングの故障

エアコン本体は汚れていないのにも関わらず「キュルキュル」や「キーン」と音がなる場合、室内機の内部の筒状のファンを動かしているモーターやベアリングが故障している可能性があります。

ファンモーターは高速で回転しているため、モーターの軸に汚れが溜まったり、経年劣化により潤滑剤(グリス)が不足すると、音が鳴ることがあります。

モーターが原因で音が鳴っている場合は、エアコンの修理業者やエアコンクリーニングを依頼し、点検と必要に応じて潤滑油の補充を依頼してください。

ウィーンは、風向ルーバーの作動音

エアコンの「ウィーン」という音は、吹き出し口に付いている上下や左右の風向ルーバーが動いている時に聞こえる音のため、故障ではなく正常な音です。

風向の設定を「自動」にしている場合、エアコンのセンサーによって、最適な風向に調整するため、ルーバーが勝手に動きます。

勉強中や就寝中など、ルーバーが動く音が気になる場合は、風向の設定を手動に切り替え、固定することで音を止めることができます。

なお、上下ルーバーの向きは「暖房は下、冷房は上」にすることで、エアコンを効率的に使うことができ、節電効果も高まります。

ブーンは、コンプレッサーが作動している音

エアコンはコンプレッサーで冷媒ガスを圧縮したり膨張させることで、ガスを液体化したり気化させて、暖かい風や冷たい風の元となる熱を作り出しています。

エアコンからブーンと音が聞こえるのは、コンプレッサーが作動している音のため、故障ではありません。

特に外の気温が高いような真夏の猛暑日のような日には室内を冷やすためにコンプレッサーには大きな負荷がかかるため、いつも以上に大きな音でブーンと聞こえる場合があります。

心配する必要はありませんので、設定温度を少し上げるなど、コンプレッサーへの負荷を軽減させるなどして対処しましょう。

シューやゴーは、冷媒ガスが流れる音

「シュー」や「ゴー」は、エアコンの室内機と室外機をつなげているガス管を冷媒ガスが移動する時に聞こえる音のため、問題ありません。

暖房を使っている時に突然風が出なくなって「プシュー」と音が聞こえる場合は、室外機が「霜取り運転」をしている状態です。暖房運転時は、空気が冷やされることで空気中の水分が凍り、室外機に霜がつきます。霜がつくと室外機は自動的に霜取り運転を開始し、暖房能力が下がらないようにしています。

霜取り運転中は暖かい風は止まり、プシューと音がなりますが、しばらくすると、音が鳴らなくなり、再び暖房運転を再開するので電源を消さずにそのまま待ちましょう。

ミシミシ、パキッは、内部の部品が膨張・収縮する音

エアコン内部から聞こえる「ミシミシ」や「パキッ」の音は、エアコン内部の金属部品が暖めたり、冷やされたりすることで、膨張や収縮を繰り返す時に出る音です。

特にエアコンのつけ始めは、室温が設定温度に到達するまでエアコン内部の温度変化が激しくなるため、音が出やすいです。

部品が割れたような音に感じることもあるかもしれませんが、熱交換器が正常に機能している音のため、心配する必要はありません。

ポコポコ、ポンポンは、排水ホースの詰まり・空気の逆流が原因

太鼓のような「ポコポコ」や「ポンポン」する音はエアコンの風向口の下にある水受け皿(ドレンパン)と排水ホース(ドレンホース)の間で空気が逆流することで鳴っている音です。

冷房運転時は、室内の空気をエアコンの取り込み冷やす時と同時に空気中の水分が冷えることで結露が発生します。

この結露の水は、排水ホースを通って外へ排出されますが、排水ホースの勾配が緩い場合や排水ホースの中にゴミが詰まっている場合などは、水の流れが悪くなってしまうため、ドレンパンと排水ホースのつなぎ目あたりに水がたまり、空気の逆流によってポコポコと音が鳴ってしまいます。

特に気密性の高い家やキッチンなどの換気扇を回している時は、屋外と室内で気圧の差が発生するため、ドレンホースから空気が入り込み、音が鳴ってしまうことがあります。

ポコポコ、コポコポする音は、窓を開けることで屋外と屋内の気圧差がなくなり一旦は納まりますが、根本的に解決するためには、排水ホースの先端に空気が入り込まないように逆流防止弁(エアカットバルブ)を取り付けることで解消する方法などがあります。

エアコンからポコポコ音が鳴る原因と音を止める対策

カサカサは、虫(ゴキブリ)が侵入している可能性

エアコンの中からカサカサ、カサカサと不定期に音が聞こえる場合、エアコン内部に虫が侵入している可能性があります。

エアコンは水を排出するためのドレンホースで外と繋がっているため、構造上、虫が入り込んでしまうことが稀にあります。

ゴキブリは湿気やカビがある環境を好むため、冷房を使っている時のエアコンの中はゴキブリにとっては快適な空間なため、住みついてしまうことがあります。

夜エアコンを消した後に音がする場合は、ゴキブリなどの夜行性の虫が入り込んでいる可能性が高いです。ゴキブリの場合は、1mm~2mm程度の黒いフンをするため、エアコンの吹き出し口に真下にフンの跡がないか確認してみましょう。

ゴキブリがいた場合は、殺虫剤や燻煙剤で撃退した上で、今後、エアコンに侵入してしまわないように、ドレンホースの先に防虫キャップを取り付けるなど、予防しておくことが必要です。

エアコンからゴキブリが出てくる原因と侵入対策

ピーピー鳴っている音は、エラー音

エアコン本体から「ピーピー」と音が鳴り続いている場合は、エアコンで何らかのエラーが発生している可能性があります。エラーの場合は、本体のランプも同時に点滅する機種が多いです。

エアコンの電源を切り、リセットボタンを押したり、コンセントを抜き差しすることで復旧する場合が多いですが、機種によってエラー内容が異なるため、取扱説明書を確認して対応してください。

ピーピー鳴っている状態でエアコンを使い続けてしまうと、不具合がさらに悪化してしまったり、水漏れやショート、発煙などの危険性もあるため、必ず使用を中断しましょう。

エアコンを止めた後の音は自動お掃除中か内部クリーン中

自動お掃除機能が搭載されたエアコンの場合、電源を切った後に、フィルターについたホコリを取り除くために、お掃除機ロボットが作動します。

お掃除ロボット作動中は、「ウィーン」や「カタカタ」と言った音や「メリメリメリ」のような音が5分程度聞こえます。

また、現在販売されているエアコンのほとんどに、冷房を使った後に内部の湿気を乾かすための「内部クリーン」や「内部乾燥」という機能が標準で搭載されていて、冷房運転を止めた後に1~2時間程度は送風運転するため、多少の運転音が聞こえる場合があります。

なお、内部クリーン中には生ぬるい風が漏れ出てくることがありますが、故障ではありません。

室外機から異音が聞こえる場合

エアコンの室外機が異音でうるさい場合に一番多い原因が「室外機の汚れ」です。室外機は風雨や砂、塵などによって汚れやすく、汚れによって目詰まりを起こすと異音を発生することがあります。

室外機から出る音も、音の種類によって対処方法が異なり、防振ゴムの設置で納まることもあれば、室外機のクリーニングが必要な場合もあるため、下記の記事を参考に原因を探してみてください。

エアコンの室外機がうるさい原因と4つの騒音対策

エアコンの異音を感じた時の対処法

もしエアコンから変な音が出ていることを確認した時、どのようにして対処した方がいいのでしょうか。

自分でできる対処法と、自分で解決できない時に取るべき方法を紹介します。

エアコンの異常を目視で確認する

エアコンから異音が発生した時は、まずはエアコンの電源をオフにして目に見える異常がないか確認します。

主に、下記のような場所を中心にチェックしましょう。

  • エアコン外部
  • 室外機
  • フィルター
  • リモコン

エアコン外部や室外機の異物、フィルターに溜まったホコリは異音の原因となります。

また、エアコンによってはリモコンにエラーコードが表示されて異常を知らせるものがあります。

エラーコードの内容は取扱説明書や公式サイトに掲載されているので、確認して異常の原因を特定可能です。

エアコン修理業者に依頼する

エアコンの異音をすぐに解決できなかった場合は、エアコン修理の専門業者に依頼しましょう。

もし異音が最初から大きくなったり、今まで聞いたことがない音がした場合は個人で対処するにはハードルが高い部分があります。


症状によっては速やかな対処が必要になる場合があるため、まずは気軽に専門業者に相談してみましょう。

【まとめ】異音を聞き分けて原因を特定して対処しましょう

エアコンからは様々な音が聞こえますが、音によっては正常な動作音の可能性もあれば、掃除やエアコンクリーニングなどのお手入れが必要なケース、故障のため修理が必要なケースなど、異音と感じる音の種類によっても解決方法も分かれます。

まずは記事を参考にどんな音が鳴っているのか聞いてみて、原因を探ってみましょう。正常な作動音の場合は心配はいりませんし、フィルター掃除などをすることで自分で音を止めることもできるかもしれません。

自分で変な音の原因が特定できない場合や内部の汚れが原因の場合は、エアコンクリーニング業者へ依頼しましょう。エアコンクリーニング業者が確認して、音の原因が汚れ以外にあると確認された場合は、メーカーの修理窓口やエアコン修理業者へ相談してみるといいでしょう。

エアコンクリーニングで異音も解消!

エアコン内部がホコリやカビなどで汚れてしまっていたり、室外機が砂埃や落ち葉などが溜まってしまっていることが原因で、エアコンから異音が発生してしまうケースがよくあります。

特に夏は冷房を使うとエアコンの内部にはホコリだけでなく、結露によってカビが発生し、カビが繁殖することでネバネバとしたスライム上の汚れが溜まっていきます。

そのため、夏が始まる前の「春」や夏が終わって暖房を使い始める前の「秋」のタイミングでエアコンクリーニングすることで、エアコンを清潔な状態にするだけでなく、「異音」を予防することもできます。

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